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2013年の日米親善デーは結局中止

2013-04-17

2013年の日米親善デーは、どたばたした挙句、結局中止されることになりました。

昨年から「2013年は中止される」との噂が絶えませんでしたが、1月17日には「今年も開催する」と発表されました。

中止は単なる噂だったと、ほっとしていましたが、約一ヶ月経過した2月25日には、例年設けられていた基地内の駐車場が、今年は設けられないと発表されました。

更に一ヶ月経過した3月25日には衝撃的な発表がなされます。

「予算の都合上、中止の可能性があり、4月15日に決定を明らかにする」との発表です。

正直、この時点で、中止は既定事項かなという感じはしておりました。

そして、4月13日には、4月15日の発表を延期する旨の発表があり、4月16日、開催中止が発表されました。

中止の理由は、あくまで「財政上の制約」とされていますが、筆者個人的には、岩国錦帯橋空港の運行に支障が生じることを懸念してか、ひょっとしたら、現在、北朝鮮情勢が緊迫していますので、その影響があるのかもしれないと思っています。

岩国錦帯橋空港は、岩国基地の滑走路を利用しており、日米親善デーを開催すれば、そのイベントの最中に、定期便が離着陸することになります。

毎年、来場するマイカーにより、基地周辺の道路は大渋滞します。例年どおりマイカーでの来場を認めると、空港利用者のアクセスに深刻な影響を与え、ひいては航空機の運行に支障が出かねないとは容易に想像できます。

そのため、開催するのなら駐車場を設けない方針になったと思われます。筆者個人的には、大いに賛同するものの、駐車場が無いことを承知の上でマイカー来場する方も少なくないと思われ、逆に渋滞が深刻になることも懸念しておりました。

渋滞問題については、岩国基地周辺半径4~5kmくらいをエリアで区切って、エリア内へは、バス・タクシーを除き、マイカーを一切入れないなどの、強力な規制をしない限り解決しないでしょう。もちろん地域住民の理解協力は不可欠ですし、エリア外へ広い駐車場を用意して、バスでピストン輸送する必要もあるでしょう。

ところで、近年の日米親善デーは「日米親善」と言いながら、どちらかと言うと単なる航空ショーに偏った催しになっている感じがしています。

ずっと以前 (20年以上前) は、本当に親善のためのイベントで、門を入った後は、好きな道を通ってイベント会場に向かってもよく、広大な基地内でアメリカの雰囲気を自由にのんびりと楽しむことができました。飲食店やストア、またボウリング場などの娯楽施設にも自由に立ち入りができ、日本人とアメリカ人が共に楽しむ、まさに「日米親善デー」でした。

いつの頃からでしょうか。最近は入場門からイベント会場まで、道の横にロープが張られ、入場者は指定された通路をひたすら進まねばなりません。ところどころに米兵が立ち、混雑するロープの中から、一歩外に出た途端に注意される始末です。

とうとう、昨年は、入場時の手荷物検査に加えて、運転免許証などで本人確認まで行われるようになりました。

ここ10年くらいでしょうか、在日米軍再編問題、中東・北朝鮮情勢、同時多発テロなど、基地側がナーバスになる問題が山積していますので、無理もないのかもしれませんが、「日米親善デー」の趣旨からはだんだん離れて来ているような気がします。

日米親善デーは、20万人からの人出となる大イベントだけに、種々の問題が解決しないと開催が難しいことは、もちろん理解できます。いつ始まったのか定かではありませんが、昭和40年代には既に行われていたと記憶しています。息の長いイベントだけに、今、イベントのコンセプトなどを見直す時期に来ているのかもしれません。

それにしても、開催に向けての妙案はなかったのでしょうか。

投稿者 Matsumoto : 2013-04-17 20:18

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