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無風の花火

2011-07-24

昨日、岩国港みなと祭り花火大会が行われました。今年は岩国港築港200年に当たるそうで、その記念イベントの一環として、花火大会も尺玉が増えるなど、少しパワーアップしての開催でした。

ところで、花火の大敵は何と言っても「風」でしょう。

風が強く吹くと、夜空に開いた花火が流されてしまい、丸い形が楕円形になったりします。撮影する観点からすると、それも困りますが、実は一番困るのが「無風」です。

花火は火薬を爆発させているわけですから、盛大に煙が発生します。そこに、適度な風が吹くと、煙はすぐに飛ばされてしまい、まったく問題がありません。

しかし、風が吹かないと、煙がその場に滞留します。そうなると、煙が花火に照らされて、白っぽく見えてしまい、暗い空と明るい花火のコントラストで美しさが際立つものが、大きくスポイルされてしまいます。また最悪、花火を隠してしまいます。

これまで何度も花火大会に出かけてきましたが、夕凪の時間帯はともかく、花火が始まる頃にはたいてい少々の風は吹くものです。しかし、滅多にはありませんが、何年かに一度は、まったく風の無いこともあります。

残念なことに、今年はその「無風」になってしまいました。

夜空に大きく広がった、中四国地方で打ち上げる花火としては最大サイズの二尺玉も、姿の一部が煙に隠されてしまっては台無しです。

投稿者 Matsumoto : 2011-07-24 08:04

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