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動物園はどうなったの?

2006-05-11

読者の方より次のようなお問い合わせをいただきました。

『ふと懐かしくなりお尋ねしますが、確か昔吉香公園内に小さな動物園がありましたが、それは今でもありますか?』

確かに、私が子供の頃には、すでにミニ動物園があり、鹿、日本猿、クジャク、インコ等が飼われていましたが、現在はすべて撤去され、無くなっています。

本件については、2006年2月25日の中國新聞に、そのものずばり掲載されていましたので、長くなりますが引用させていただきます。

『吉香公園内には、動物の飼育舎が点在していました。今でも、ハクチョウ3羽とアヒル2羽が、公園の堀や池を泳いでいます。岩国市観光課によると、かつてシカ、サル、クジャクの各飼育舎を設け、近くで茶店を営む星出博明さん(79)に飼育・管理を委託していました。ミニ動物園の全体像や正確な動物の数は分かりませんが、飼育に関する市の資料には、シカ舎は1957年、サル舎は60年に設置されたと記録されていました。 (~中略~) 子どもたちに人気があったミニ動物園は、99年に転機を迎えました。というのも、観光客らから「周辺までくさい」などの苦情が市に寄せられたからです。市議会でも同年3月と9月の定例会で「吉香公園周辺の小動物は、どう対応するのか」などの一般質問があり、市側も「順次、撤去する必要がある」と答弁し、廃止の方向が決まりました。 (~中略~) サルやクジャクは2000年までに、病気や老衰などで死んでしまいました。01年春、最後まで残っていたシカ7頭とニワトリ20羽が、動物を飼っていた三次市の男性に引き取られ、飼育舎は撤去されました。 (~後略) 』

私が錦帯橋や吉香公園の撮影を始めた頃には、まだ鹿や猿は元気でした。猿舎の横で三脚を立てていると、猿が手を出して食べ物をねだったこともあります。もちろん撮影中に何か食べていたわけではなく、食べ物も持っていなかったので、シカトしましたが...(笑)

動物ですから、確かにくさいと言えばくさいのですが、そんなものだと思えば、それほど気にするほどのことではないようにも思います。それよりも、子どもに夢を与える効果の方がよほど大きいように感じます。

無くなってしまったことは、ちょっと残念に感じますが、飼育舎のあった場所はすっきり整備されており、これはこれで、時代の流れでもあり、仕方がないことなのかもしれません。

関連リンク... 中國新聞 ≫

投稿者 Matsumoto : 2006-05-11 20:51

コメント

おひさしぶりです、こんばんわ。
小動物園、ありましたね~。
とっても懐かしいです。
そうですか、なくなってしまっていたのですね。
あの当たりには、帰ったときも行ってなかったので、まだ残っているものだと思っていました。
変わってないと思っていても、なにかしら、どこかしら変わってしまっているものなんですね。

投稿者 高木 : 2006-05-16 00:10

高木さま、コメントありがとうございます。

そうです。今は跡形もなく(笑)、なくなってしまいました。
今の景色からは、以前に動物がいたことは微塵も感じられません。(笑)

風景は止まっているように見えて、常に変化しています。

動物舎に限らず、錦帯橋や吉香公園の風景も日々変わっています。
近年は、台風や雪で古木の枝が折れて、ずいぶん景色が変わりました。
具体的には、錦帯橋下の横山側土手の桜、洞泉寺の梅...まだまだ書ききれないほどあります。
また、環境整備で、木が伐採されたり、草花が無くなったりします。
こちらは、一番近いところでは、龍江淵の後ろの山を固めてしまったり、横山側・錦帯橋そばの歩道整備で花がだいぶ無くなりました。

「錦帯橋の四季」に掲載している写真でも、過去の風景になったものが結構ございます。
これを、時の流れと言うのでしょうが...

投稿者 matsumoto : 2006-05-16 12:08

反対運動のできない草花たち・・それでも毎年美しい姿を見せてくれる、その“旬”を知りつくしてるこのサイトは本当に楽しみです!

投稿者 いわくにん : 2006-05-17 11:00

いわくにん様、いつもありがとうございます。

『反対運動のできない草花たち・・』おっしゃるとおりですね。

私は、なるべく現在ある植物などを生かして、あまり変わりばえしなくても、あたかも以前からそこにあったように見えるような、自然風な環境整備が望ましいと考えています。

しかし、なかなかそうはならないのが現実です。公園を管理する市は、私とは考えがかなり違うように感じます。

私には、写真に記録することしかできませんが、写した写真は長く残ります。
これからも写し続けたいと思います。

投稿者 matsumoto : 2006-05-17 19:35

実は、友達からいただいて、我が家で飼いきれなかった白ウサギさんをここのケージでお世話になっていました。
時々見に行くと、トリさん達と仲良く暮らしていたのですが
数年前、それは見事に大きなケージごと消え失せていました。

飼えなかった事とウサギさんごと消えてしまったケージは、今もトラウマとなっています。

投稿者 とまと : 2006-05-18 00:20

とまと様、いつもありがとうございます。

それはとてもショックだったでしょうね。(笑)
しかし生き物を育てるのは、実際とても大変ですね。私も子どもの頃、いろいろと飼っては死なせてしまったことがあり、そのため、大人になってからは、絶対にペットは飼わないと決めています。

ブログは、みなさまの色々なご意見やエピソードを聞くことができて、大変有益です。

投稿者 matsumoto : 2006-05-18 19:48

はじめまして。いつも詳しいお花の情報、ありがとうございます。
先日ツツジの頃錦帯橋を散策し、「動物、いなくなったんだね‥良かったね。」話していたところでした。
何年か前に見た鹿は、とても汚く、かわいそうでした。
悪い環境で飼われている哺乳動物は、ストレス、皮膚病で、見るのが辛くなります。

投稿者 ぱちゅり : 2006-05-22 17:57

ぱちゅり様、コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、あまり良い環境で飼われていたとは言い難いですね。
当時、私は、鹿のことはそれほどには思いませんでしたが、猿はかなりひどい環境だと思いました。

それでも、写生大会の日などには、子どもたちが動物舎の前に群がり、それは人気者でした。

いる方が良いのか、いない方が良いのか、いろいろなご意見があろうかとは思いますが、現在、いなくなったことだけは事実です。

投稿者 matsumoto : 2006-05-22 19:50

鹿さんの件ですが、近親交配などで弱っていたと説明を聞きました。

戦時中の動物園のぞうさんではありませんが、景気が悪くなってくると、維持管理やえさ代が大変・・・と、必ず物言わぬものへ影響が出る気がしています。

投稿者 とまと : 2006-05-28 01:11

とまと様、いつもありがとうございます。
そんな事情も絡んでいるのかもしれませんね。
しかし、心だけは豊かに持ちたいものです。

投稿者 matsumoto : 2006-05-28 18:41

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