完全な満開にはならず
2007-04-06
今年のソメイヨシノは、3月25日に開花した後、なかなか開花が進みませんでした。もう開花から2週間になろうかと言うのに、まだ木のてっぺんには蕾がかなり残っています。
通常、開花から一週間から10日程度で満開になり、2週間後は花吹雪となるはずです。今年のこの奇妙な現象は、異常暖冬の影響なのでしょうか。ソメイヨシノは冬の寒さで休眠が破られ、春の暖かさで開花するそうですから、今年の桜はひょっとしたら、寝ぼけまなこの状態なのかもしれません。
ところで、一本の木の中で、なかなか咲かない蕾があっても、咲いた花は5日程度で寿命を迎え散ってしまいます。今日あたりは一本の木の中に、散った花と蕾が同居しています。したがって全体的な花の時期は長くなるものの、「完全な満開」の時期がありません。
一般的に花を愛でるには、長い期間楽しめる方がよいかもしれませんが、写真を撮る立場から言うと、決して好ましくありません。風景写真は被写体の「一瞬の美」を写し止めるものですから、ほんの短い時間であれ、「最高の旬」がある方が嬉しいものです。
結果、今年の桜はイマイチでした。(笑)
写真1枚目、木の下側の花は散り始めています。
写真2枚目、錦帯橋の上からてっぺんを見下ろすと、まだ蕾が多数あります。
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投稿者 Matsumoto : 2007-04-06 20:05