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今年はマミチャジナイが多い

2012-04-19

一般的にはあまり名前を知られた鳥ではないかもしれませんが、マミチャジナイはツグミの仲間で、春秋の渡りの時期に、岩国にも一時滞在する鳥です。

スズメより一回り以上大きく、背中がオリーブ色、胸がオレンジ色で目の周りに白い筋があり、キョキョと鳴きながら飛びます。

これまで、この鳥を見かけることはあっても、数が少なく、短期間で見なくなっていました。しかし、今年は3月中旬ごろに初めて見かけてから、すでに一ヶ月以上になりますが、まだかなりの数が吉香公園や岩国の市街地に滞在しています。

理由は、この冬には野鳥がごく少なかったため、餌になる木の実が、春先になっても豊富に残っていたためではないかと推測しています。

2012年春は、ツグミをほとんど見ない代わりに、マミチャジナイが当たり前のように闊歩しています。

3月には公園や庭木の木の実に群がり、ほとんど地面に降りる姿を見ることはありませんでした。

私の自宅や近所の庭にも、群れで頻繁に現れました。吉香公園や周辺地域の木の実はマミチャジナイが食べ尽くしたも同然です。

その後、実を食べ尽くしてしまった4月になってから、地面で餌を探している姿をよく見かけるようになりました。

そろそろ八重桜も見頃になってきましたし、これからボタンやツツジが順次咲いてきます。暖かくなれば、北に移動していくと思われますので、今のうちにしっかり見ておきたいと思います。

2012-04-20追記

タイミング良く(?)この記事を掲載した翌日、中國新聞にも同趣旨の記事が掲載されました。

新聞記事では、今年多くみられる理由は、

専門家は「北帰行のルートが変わったためではないか」とみている。

としています。

新聞記事はリンクが切れるかもしれませんので、リンクを張らず、URLのみご紹介しておきます。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201204200051.html

投稿者 Matsumoto : 2012-04-19 20:25

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