どんどん散りゆく
2006-04-12


錦帯橋のソメイヨシノはどんどん散っています。
潔さの代名詞のように言われる桜ですが、個々の木を見ると、決して一度に咲いて、一度に散るわけではありません。ソメイヨシノの場合、一個の花の寿命は5日程度のようですが、一本の木で見ると、木の下側から上に向けて開花が進み、また散り始めるのも下側が先です。したがって一本の木で、咲き始めから散ってしまうまで10日くらいは花が見られるわけです。
今日現在、木の下側はかなり散っていますが、木のてっぺんあたりは、まだまだ花がたくさん付いている状態です。ただ、今週末までにはかなり散ってしまうでしょうから、お花見には今週末はちょっと遅いかもしれません。
ところで、桜は散った後も、花の絨毯や花筏になり、それも大変美しいものです。
しかし錦帯橋周辺では清掃が行き届き、美しい花の絨毯をほとんど見ることが叶いません。同様に落葉もどんどん掃除されてしまいますから、秋の敷き紅葉もなかなか見ることができません。
落葉はやがて土に返り、それが木の養分にもなるわけで、いくら観光地だからと言って、どんどん掃き清めるのがいいことではないような気がします。人のためにも木のためにも...
それを見るためには、清掃の始まる前、早朝に出かけるしかありません。
投稿者 Matsumoto : 2006-04-12 20:22