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続・災害対策と景観

2006-01-22

先日、「災害対策と景観」というタイトルで、私の感じたことを書きましたが、今回はその続編です。

前回、錦帯橋のすばらしさは、背景の山をはじめとして、周囲の景観も含めたものであり、山をコンクリートで固めてしまっては景観を、ひいては錦帯橋を台無しにしてしまう旨を書きました。

さて、工事が進むにつれて、私の危惧していたことが現実となってきました。
本来、樹木の緑で覆われているはずの山に、コンクリートの白はコントラストが強すぎます。

何年か前、錦帯橋上流側、国道2号線岩国トンネル出口付近の崖崩れの復旧工事により、錦帯橋下流側より眺める景観が台無しになりました。

今回は錦帯橋下流側の工事であり、上流側から眺める景観も...

遡って、何年か前、ロープウエー山頂駅のすぐ下側の城山で崖崩れが起こった際の復旧工事は景観に配慮して行われています。

2枚目の写真、山頂駅のすぐ下側のV字型に見える部分が崖崩れを復旧した部分です。当初はそれでもかなり目立ちましたが、今見ると、すっかり周囲に溶け込んでいます。

ここは、それこそ、一番目立つ場所だから、景観に配慮されたのでしょうか?

これでは「錦帯橋を世界遺産に!」と言う掛け声も空しく響きます。
関係当局は、この矛盾に、本当に気付いているのでしょうか...


2006-02-15 追記
その後、ある程度の景観配慮が行われていることが判明しました。「続々・災害対策と景観」に記載しています。

投稿者 Matsumoto : 2006-01-22 13:48